ブロガー旅鉄記 〜乗り鉄と廃鉄と、時々、鉄以外〜

鉄道乗車・廃線跡探索からニュースなど、鉄道に関する雑記あれこれ。



2013年08月

近鉄内部・八王子線、廃止から存続へ?その2。

近鉄内部・八王子線、廃止から存続へ?」の続きです。

『近鉄内部・八王子線、公有民営で存続方向』
 [ 8月26日 中日新聞の記事 - こちら
『土地無償貸与で合意へ 内部・八王子線』
 [ 8月31日 中日新聞の記事 - こちら

四日市市長は公有民営方式で存続する見通しであると会見したものの、運営費の負担について両者の溝は埋まらないままのようです。
ただ四日市市は交渉期限の延長を求め、近鉄がこれに応じたということで、少しは存続への光が見えてきたような気もしますがそう楽観視も出来ないでしょう。

『内部・八王子線に関する当社の考え方(その3)「現在の協議状況について」 』
 [ 8月6日 近畿日本鉄道のニュースリリース - こちら(PDFファイル)
『内部・八王子線に関する当社の考え方(その4)「内部・八王子線に関する現在の協議状況について」 』
 [ 8月30日 近畿日本鉄道のニュースリリース - こちら(PDFファイル)

近鉄は誠心誠意で交渉に応じるとしていますが、元々廃止・BRT化を前提としているため、どこで翻すかは分かりません。
お互いがどこで妥協点を見出すか、結論が出るまでにはもう少し時間がかかりそうですね。


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ICOCA四国版が来年デビュー。

JR旅客6社のうち唯一自社のICカードがないJR四国ですが、ICカード利用促進のため現在高松駅と坂出駅で使えるJR西日本のICOCAを来年の2014年春に予讃線高松〜多度津間の全13駅で利用出来るようにするようです。
これに合わせ、JR四国オリジナルデザインの「SHIKOKU ICOCA」を発売することが決定したとのことです。

『ICOCA四国版来春デビュー/JR四国』
 [ 8月27日 四国新聞の記事 - こちら

瀬戸内海をイメージした青色のカードに、快速マリンライナーをデザインしたという「SHIKOKU ICOCA」。
ちょっとだけ欲しくなりました。


ちなみにJR四国は独自のICカードはありませんが、四国に交通系ICカードが全くないわけではありません。
高松琴平電気鉄道、ことでんバス、四国フェリーの一部航路などで使える「IruCa」、伊予鉄道、伊予鉄タクシー、石崎汽船、中島汽船などで使える「ICい〜カード」、土佐電鉄や高知県交通バスなどで使える「ですか」とすでに3つの交通系ICカードがあります。
また四国共通カード構想もあってか、詳細は決まってないものの相互利用の可能性もあります。
この3つのカードとICOCAが相互利用出来れば、四国でも一気に交通系ICカードの利用が急増するかも知れませんね。


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西日本の豪雨で今度はJR三江線が運休に。



正直、今回の豪雨で一番危惧していた出来事が起きてしまいました。
先日の豪雨で山陰本線と山口線の各々一部の区間が不通となっていますが、8月25日の豪雨で三江線の橋脚が流されて線路が崩壊し、全線で運転を見合わせる事態となりました。

ただでさえ三江線は乗客も少なく、明確な廃止方針はないものの存続が危ぶまれている路線。
今回の出来事がそのまま廃線に繋がらなければよいがと願うばかりです。

この夏に入って中国地方の豪雨で多くの被害が出ています。
豪雨被害に遭われたみなさまにはお見舞い申し上げ早期の復旧と行方不明の方の早期発見を願うとともに、亡くなられた方には心よりご冥福をお祈り致します。


【9月1日 追記】
『山陰線 江津駅〜益田駅間および三江線 江津駅〜浜原駅間 旅行見合わせのお願い(8月25日の大雨の影響)』
 [ JR西日本のお知らせ - こちら

三江線の浜原〜三次間については今日運転を再開したとのことです。
しかし江津〜浜原間は運転再開の目処が立っていません。

またこの豪雨被害で山陰本線は江津~益田間の運転を見合わせています。
7月の豪雨被害と合わせ、今日の時点で江津〜益田〜奈古間は不通の状態です。
山口線も同じく今日の時点で地福~益田間が引き続き運転見合わせ中で、「SLやまぐち」号は今期の運転を全て取りやめ、特急「スーパーおき」号も当面運休となっています。

各線区の早期復旧を願うばかりです。


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485系臨時特急「にちりん」を見に行く。

今年の夏もJR九州は臨時列車の運行を行っています。
そんな中、地元の日豊本線では小倉〜大分間に「ソニック」「にちりん」を増発。
そして「にちりん」の数本は国鉄色の485系を、あのヘッドマーク入りで走らせています。

国鉄時代は「にちりん」というと博多・小倉・別府〜大分・宮崎・西鹿児島(現・鹿児島中央)間を走る特急列車でしたが、その後数々の改正を経て現在は大分〜南宮崎・宮崎空港間を走る特急列車になっています。
まあ博多〜宮崎空港間を走る「にちりんシーガイア」が下り1本上り2本、小倉〜宮崎空港間「にちりん」が下り1本だけありますけどね。
ついでに言えば中津〜大分間を走る通勤特急「にちりん101・102号」もありますが。

どちらにしろ小倉〜大分間を走る「にちりん」、さらに通常運行のない貴重な485系による列車は貴重品です。
その485系を見に行って来ました。


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近鉄内部・八王子線、廃止から存続へ?

廃止が取り沙汰さたれている近鉄の内部・八王子線。
近鉄が当初のリミットとした2013年8月に入って、その動きに変化がみられました。



この朝日新聞の記事だと、近鉄と四日市市が内部・八王子線存続の方針で調整に入ったとあります。
しかしこちらの毎日新聞の記事だと、少し意味合いが違ってきます。

『近鉄:内部・八王子線存続問題 近鉄、民有案を拒否 四日市市提案に「譲歩の用意ある」 /三重』
 [ 8月6日 毎日新聞の記事 - こちら

この記事だと、近鉄が存続の条件として「公有民営方式」を示しているにも関わらず、四日市市側は別会社による従来型の「民有民営方式」を提案し、近鉄が拒否したとあります。
おそらく四日市市は同じ近鉄から近鉄の子会社に経営分離された伊賀鉄道伊賀線や養老鉄道養老線、三岐鉄道に譲渡された北勢線を例に挙げて内部・八王子線も同じ扱いにさせようとしたのではないかと推測出来ます。
また近鉄が赤字の穴埋めについて「全額負担」を求めていることに対し、四日市市の提案は「一部補助」となっているようです。
これについては、近鉄が赤字全額の公的支援を求めるのもどうかとは思いますが。

近鉄側は交渉期限が今月末と迫っていることもあり、「施設や車両を無償譲渡し、用地も市に負担が掛からないよう県に保有を求めるなど最大限譲歩する用意はある」としていますが、四日市市側は態度を明確にはしていません。

正直なところ、近鉄も近鉄だし、四日市市も四日市市だと思いました。
もともとBRT化の時点から四日市市に支援を求める近鉄の姿勢は図々しいとしか思えません。
支援しなければ完全撤退するようなカードを最初からちらつかせ、行政を脅しているような感さえ受けます。
また行政側も鉄道として存続させるならば、もっと具体的な動きを見せるべきです。
なんか結論を先送りしているようにしか見えません。
このまま大きな動きがみられないまま「交渉は決裂した、残念ですが廃止です」みたいなことも考えているようにも見えます。
だいたいが地元の利用者が減少しているのだから慢性的な赤字に陥っているのに、行政が率先して利用しようと言う行動さえ起こさないのはどうでしょうか。
地元は乗ってもらおうという動きがちらほらしていると言うのに。

今ごろになってですがこんな記事を見つけました。

『杉山淳一の時事日想:ローカル路線を巡って近鉄と四日市市が泥沼の対立、決断はこの夏』
 [ 3月15日 Business Media 誠の記事 - こちら ]

『【近鉄内部・八王子線】今後の行方⑫ 特別委員会が「両備ホールディングス㈱ 小嶋会長」を参考人招致』
 [ 2月1日 四日市市議会議員森智広氏のエントリー - こちら ]

旧南海電気鉄道貴志川線を和歌山電鐵として再生させた手掛けた両備ホールディングスの小嶋光信会長を四日市市が参考人招致していたとは知りませんでした。
しかしながら、杉山氏の言葉にあるように四日市市にはかなり耳の痛い話であったという想像は難くありません。
森議員は非常に勉強になったと感想を綴っていらっしゃいますが、おそらく心の底には存続への不安を覚えたのではないかという気もします。
和歌山電鐵は今やたま駅長の人気もあって路線は活性化しつつありますが、その道のりは苦難の連続だったはず。
そしてそれを支えたのは官民関係ない地元の人々の熱意であり、その支えがあったからこそ両備ホールディングスは和歌山電鐵を運営出来ていると言っても過言ではないでしょう。
内部・八王子線の沿線に住んでいるわけではないですけど、傍から見る限りとても和歌山電鐵のような官民連携での鉄道存続の熱意は感じられません。
いくら市民へのアンケートでは存続の声が強いとは言っても、それを受け止め自治体が動かなければ、連携などとれるはずもなく近鉄がBRT化を撤回するはずもないでしょう。


今月末には存続か廃止か結論を出さなければならない内部・八王子線。
ナローゲージの小さな電車が消えるのかどうか、まだまだ予断を許さない状況です。


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九州北部豪雨から1年余り・・・JR豊肥本線が全線で運転再開。



この日をどれだけ待ちわびた人がいたでしょうか。

去年の九州北部豪雨により2012年7月12日から不通区間が生じていた豊肥本線。
最後まで不通になっていた宮地〜豊後竹田間の復旧工事が終了し、8月4日始発より運転再開となりました。
また宮地〜豊後竹田間運休となっていた「九州横断特急」号も別府〜人吉間全区間での運転を再開しました。

運転再開のプレイヴェントとして先月28日は復旧区間を歩く「レールウォーク」も開催されましたが、今日も運転再開を祝う記念イヴェントが行われ復旧資料館も開設されたとのことです。

今回の復旧工事により、被害を受けたトンネルや橋梁などの施設は九州北部豪雨と同程度の雨が降っても耐えられるものになったとのこと。
これからも地元の足として、熊本県と大分県を結ぶ動脈路線として活躍して欲しいものです。


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ちょっとプチ乗り鉄、平成筑豊鉄道乗り潰し。

「・・・ちょっと待て、前にも同じタイトルの記事がなかったか?」


いやあ、さすがです。
そうです、ありました、厳密には違いますが。


前回は「ちょっとミニ乗り鉄、平成筑豊鉄道乗り潰し。」。


前回は「ミニ」、今回は「プチ」ですから(以下略)


なぜまた同じ乗り鉄なのか?
前回もそうなんですが、実は髪を切りに行くのに田川市のお店に通ってるんです。
そのため、その足で平成筑豊鉄道を乗り潰しているというわけです。
ただ今回は、ちょっと別の目的もありましたけどね。


次回は田川線・伊田線・糸田線のどれか、全駅乗下車やってみようかなあ。(汗)


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記録的豪雨で山口線・山陰本線が一部不通に。



記録的猛暑が続く中、一部の地域では豪雨による被害も出ているようです。
去年は九州北部豪雨により豊肥本線や久大本線などが被害を受けたのですが、先日の大雨で今度は山口線と山陰本線で橋梁が流されたり巨大な地滑りが発生したりしたため、一部の区間で運転見合わせを余儀なくされているようです。
山口県では一昨年美祢線が大雨被害から復旧し運転再開したばかりですが、また大雨による被害が出てしまいました。

JR西日本のホームページによると、8月2日時点で山口線宮野~益田間、山陰本線益田~長門市間が不通となっていますが、4日より奈古~長門市間、5日より宮野~地福間の運転を再開するとのこと。
しかし残る山口線地福〜益田間及び山陰本線益田〜奈古間は復旧の目処が立たないためバスなどによる代行輸送を行うとしています。
またJR西日本広島支社長は「今回の被害は美祢線の時より大きく、復旧には当時より長い時間がかかる」との見通しを示しています。



そして山口線と言えば「SLやまぐち号」。
被害が大きいことから、JR西日本は今年の運行を断念することを発表しました。

美祢線も長期の運休から無事復活しただけに、山口線・山陰本線も早期に復旧、運転再開になるよう願っています。


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