また地方鉄道の1つが瀬戸際に立たされました。

『弘南鉄道大鰐線:廃止検討、社長表明　慢性赤字、１６年度末で　／青森』
　［ 6月29日 毎日新聞の記事 - こちら ］

青森県の弘南鉄道が27日の株主総会の中で、慢性的な赤字が続いている大鰐線大鰐～中央弘前間13.9kmを2017年3月末までに廃止したいという意向を表明しました。
廃止を表明した弘南鉄道の社長は「社長の個人的見解」としており総会の正式な議案になっていないものの、出席株主から質問や異議はなかったため沿線自治体などと作る「弘南鉄道活性化支援協議会」や沿線住民へ説明することとしているようです。
しかし沿線の弘前市や南津軽郡大鰐町からは「寝耳に水だ」と不快感を示し、廃止反対の意向を伝えるとしています。

Wikipediaによると、大鰐線は三菱電機が出資した弘前電気鉄道によって1952年に全線開業した路線で、経営難により1970年弘南鉄道が譲渡を受け今日まで運行されています。

ちなみに弘南鉄道は過去国鉄黒石線を引き受けたものの、約14年後に廃止しています。
残るもう1つの弘南線は順調に運営されており、来月には新たな駅も出来ることになっているものの、この大鰐線の赤字が弘南線の収益を上回ってしまう状態であるというのが現状のようです。


弘南鉄道、おまえもか・・・と思った方も多いでしょう。
青森県では去年2012年4月に十和田観光電鉄線が廃止されたばかり。
まだ廃止決定ではありませんし、仮に廃止されるとしてもまだ先の話ではあるものの、また新たな廃線が生まれることを誰が望んでいるんでしょうか。

確かに言えることは、また1つ今後の動きに要注目な路線が新たに出来た、ということだけです。

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各鉄道会社の決算が発表されていますが、どこも厳しい経営環境にあるようです。

その中から第三セクター3社の記事を見つけました。

『井原鉄道、２年連続最終赤字 軽油高騰で経費膨らむ』
　[ 6月26日 山陽新聞の記事 - こちら ］

『平成筑豊鉄道:赤字初の１億円超　累積赤字も１億８０００万円−−１２年度決算　／福岡』
　［ 6月29日 毎日新聞の記事 - こちら ］

井原鉄道は3年振りに利用客が100万人を回復したものの、軽油高騰や施設管理費が経営を圧迫しているようです。
また平成筑豊鉄道は九州北部豪雨により田川線崎山〜田川伊田間が約2ヶ月間不通を強いられた影響などで利用客が減少、累積赤字も過去最悪に陥っているようです。

そんな中、こんな会社もあるようです。

『真岡鉄道24年ぶり黒字 原発事故賠償が主因』
　［ 6月28日 下野新聞の記事 - こちら ］

こちらは全体的には黒字収益となったものの、東京電力福島第一原子力発電所事故の賠償金と沿線自治体からの受託であるデマンドタクシー事業や鉄道用地周辺及び施設の工事によるもので鉄道事業そのものは赤字経営が続いています。


第三セクター路線に限って言えば、もともと利用者が少ないと言うことから国鉄・JRから経営分離された路線ばかりなだけに赤字は必至、かなり知恵をしぼらないと黒字化は難しいというのが現状です。
何か抜本的な改革が出来れば安定した運営が出来るのでしょうが、赤字経営で思い切った出費が出来ないだけにどうやればいいのか、ジレンマに陥っているような気がしてなりません。

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これもちょっと古いネタですが。

http://news.mynavi.jp/news/2013/06/12/083/index.html

JR東日本が在来線および新幹線の運行情報をプッシュ通知するスマートフォンアプリを6月17日にリリースしました。
Android版は17日にリリースされていますが、iOS版もほぼ同時にリリースされているようです。

JR東日本 列車運行情報 プッシュ通知アプリ - East Japan Railway Company


他のJR各社もこういうアプリをリリースしてくれるといいんですけどね。

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地元の平成筑豊鉄道だと「まくらぎオーナー」とか「つり革オーナー」と言った制度を募っていたことがありますが、こちらはなんと運行列車のオーナーになれるという企画です。



「あきた♡美人ライン」の愛称で親しまれている（？）秋田内陸線を運営する第三セクター秋田内陸縦貫鉄道。
そもそも秋田内陸線はそれぞれ鷹角線の一部として、田沢湖線角館駅から分岐していた角館線と奥羽本線の鷹巣駅（JR側は「鷹ノ巣駅」ですが、秋田内陸縦貫鉄道側は「鷹巣駅」という表記）から分岐していた阿仁合線、そしてこの2つを結ぶ予定で建設されていた未完成区間を引き継いだ路線です。

その運営にあたる秋田内陸縦貫鉄道が去年も好評であった「ワンデーオーナー号」の運行を決め、「オーナー」を募っているとのこと。
料金は10,000円、集まったお金は寄付金として今年度冬期に係る線路の除雪経費に充てるそうです。

概要をまとめると、

・料金（寄付金）は10,000円、申し込みは個人やグループ、企業を問わない
・運行希望日は伝えられるが、運行時間や列車の指定は出来ない
・希望日の10日前までに申し込み必要、但し予約出来ない日もある
・自分だけのメッセージ入りヘッドマーク（直径80cm）をつけて1日列車を運行
・ヘッドマークのデザインは秋田内陸縦貫鉄道へ一任
・オーナーはワンデーオーナー号に限り乗車が無料
・記念にヘッドマーク付き車両写真を贈呈
・今回の募集による運行は2014年1月5日まで

・・・とのこと、詳細は秋田内陸縦貫鉄道のホームページにて。
要は「除雪経費が欲しいので支援してください、お礼にあなたのお名前やメッセージの入った列車が走りますよ」という企画です。

これは興味深い企画ですね。
「A.G.I. 2.0号」とか走らせてみたいですけどね。（苦笑）

企画が大成功に終わることをお祈りしています。
そして我と思わん方は是非、ご応募されてみては？

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ここのところ多忙で更新出来てなかったので記事をまとめてご紹介。（汗）

さて乗り鉄もサマーシーズンを迎えようとしていますが、青春18きっぷの夏期発売も正式に発表されていますね。

http://news.mynavi.jp/news/2013/06/08/009/index.html

発売期間は7月1日〜8月31日、利用期間は7月20日〜9月10日、大きな変更はありません。
また現在BRTで運行されている気仙沼線柳津～気仙沼間、大船渡線気仙沼～盛間も利用可能です。

http://news.mynavi.jp/news/2013/05/18/012/index.html

18きっぷと言えば「ムーンライトながら」をはじめとした夜行快速列車。
運転日をまとめると、

◆快速「ムーンライトながら」東京〜大垣間
・183系または189系10両編成で運行、全車指定席
・東京駅発7月26日～8月24日運転
・大垣駅発7月27日～8月25日運転

◆快速「ムーンライトえちご」新宿〜新潟間
・485系6両編成で運行、全車指定席
・新宿発7月19～21日及び7月26日～9月1日運転
・新潟発7月19～21日、7月26日～9月1日及び9月9・10日運転

◆快速「ムーンライト信州81号」新宿発白馬行
・189系6両編成運行、全車指定席
・新宿発7月12・13・19・20・26・27日、8月1～10日、8月16・17・23・24・30日、9月6・13・14・20・21・27日運転

となっています。

18きっぷネタをもう1つ、これはちょっとおもしろい企画かもしれません。

http://news.mynavi.jp/news/2013/06/14/068/index.html

下関市と韓国の釜山市を結ぶ関釜フェリーが、青春18きっぷを提示することで運賃割引を行うということ。
18きっぷで韓国にも行きやすくなるという・・・まあ自分は行こうとは思いませんが。（汗）
詳細は関釜フェリーのキャンペーンページで。


この夏もいろいろな企画列車が登場しますが、その中から1つ。

http://news.mynavi.jp/news/2013/06/11/079/index.html

もう珍しくはなくなった感があるビール列車ですが、企画を見るとやっぱり乗りたくなるものですね。
自分は飲めませんが。（汗）


この夏・・・乗り鉄出来るかなあ？

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太平洋戦争時、地上戦の舞台となった沖縄県。
その地上戦や空襲のためにそれまで敷設されていた鉄道施設が破壊され、復旧されないままに消滅してしまい、沖縄県は長らく鉄道のない状態が続いていました。
それが2003年の沖縄都市モノレール、通称「ゆいレール」の開業により戦後初めて沖縄県に鉄道が誕生、現在那覇空港〜首里間12.9kmを結んでいますが2019年には首里駅から浦添市の浦西駅（仮称）までの延伸も決まっています。

そんな沖縄県ですが、このモノレールとは別に鉄道敷設構想が動いていたとは知りませんでした。
『県調査の鉄軌道ルート、３案提示』
　［ 6月7日 沖縄タイムスの記事 - こちら ］
『沖縄県、本島縦貫鉄道の検討結果を公表…那覇空港～名護間の69km』
　［ 6月9日 レスポンスの記事 - こちら ］

以下、Wikipediaの「沖縄県の鉄道」を参考にします。
この鉄道構想は2006年頃に明らかになったようです。
鉄道敷設は国が一部を負担、運営事業は第三セクター会社が運営するという案が有力だと考えられていました。

今回発表された検討結果に盛り込まれた試算では、公設型の上下分離方式を導入すれば単年度での黒字化が可能としています。
予定区間は那覇空港～名護間の約69kmで、構想では福岡市交通局七隈線や都営地下鉄大江戸線などと同じ小型リニア鉄道を想定、那覇空港からうるま市にかけては用地買収が困難であるとして地下線を建設するとしています。

詳細は上記2つの記事を見ていただくとして、どうやって1日4万人もの需要を見出すかが課題のように思えました。
ゆいレールは2012年度の1日乗客数が7万人を突破、月間乗客数、年間乗客数も過去最高を記録しました。
沖縄県に行ったことがないので何とも言えませんが、名護市と那覇市、その間の市町村でそれだけの人の行き来があるのか、そしてその人たちをどう鉄道路線に呼び込むのか、具体的な計画が必要な気がします。
また予定線は返還される予定の普天間飛行場を通る計画になっています。
これも順調に行くのかどうか疑義があります。

まあ鉄道好きからすれば、是非実現してほしいものです。
完成した頃にはもうおじいさんですけどね。（笑）

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「これは・・・」と思うようなトピックス。



智頭急行智頭線の恋山形駅が、恋愛成就に一役買おうとピンク色に一新され「恋」というモニュメントが設置されたとのこと。
1日平均2人しか乗降客のいない駅が恋愛スポットになれるのかどうか・・・智頭急行の担当者は「２人きりの時間を、駅を挙げて演出します」と語っているようです。

この恋山形駅、Wikipediaによると元々は「因幡山形」という駅名になる予定だったものの、地元の要望により「来い山形」をもじって「恋山形」になったとのこと。
今回の地上設備のピンク色塗装は、2012年5月から「西武鉄道❤恋まちプロジェクト」からの提案がきっかけで始まった「恋駅プロジェクト」に伴うものだそうです。

朝日新聞の記事で写真を見ましたが・・・これで行きたいと思うカップルがどのくらいいますかねえ？（汗）

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先日「JR西日本も豪華観光寝台列車の導入を検討？」というエントリーを書きましたが、次はJR東日本が豪華観光列車を導入するようです。

『「日本を楽しむあなただけの上質な体験」を感じる旅が始まります。～クルーズトレインの新造について～』
　［ 6月4日 JR東日本のプレスリリース - こちら（PDFファイル） ］

具体的なルートは提示されていませんが、2016年春の運行開始を予定とのこと。
これに合わせ、専用のクルーズトレインの新造を行うと発表しています。
先駆者的な存在となったJR九州の「ななつ星」は客車列車編成ですが、こちらのクルーズトレインは日本初のEDC方式を採用した10両編成の車両で、ダイニングやラウンジなども併設されるとのこと。

詳細は今後発表されるようですが、JR東日本の場合はミニ新幹線を導入した区間もあるだけに、どんなルート設定されるかが気になります。
とりあえず次の情報を待ちたいと思います。


http://news.mynavi.jp/news/2013/02/07/022/index.html
http://news.mynavi.jp/news/2013/05/10/154/index.html

JR東日本はこのクルーズトレインの前に、この「Tohoku Emotion」の発車が近づいています。
「景色」「食」「アート」が三位一体となり、観光面からの震災復興支援と地域活性化を担うという目的のもと、今年2013年秋の運行を目指しています。
まずは八戸線での運行ということですが、他の地域へも走らせる予定があるのかもしれません。

『列車の中に“ライブキッチン”、食を楽しむJR東日本の特別な観光列車。』
　［ 5月13日 ナリナリドットコムの記事 - こちら ］

このコンセプトも肥薩おれんじ鉄道の「おれんじ食堂」と似通ってるような気がしますが、復興支援も兼ねているだけに成功してほしいプロジェクトですね。

今こそ乗りたい 寝台列車の旅 (JTBの交通ムック) ジェイティビィパブリッシング 2013-03-15 売り上げランキング : 10610 Amazonで詳しく見る by G-Tools

http://news.mynavi.jp/news/2013/05/31/040/index.html

北陸新幹線の金沢延伸開業に伴い、JR東日本とJR西日本から経営分離される信越本線長野〜直江津間と北陸本線金沢〜直江津間を運営する会社の会社名が決定したようです。

まとめると、

信越本線長野〜妙高高原間：しなの鉄道
　※路線名は「北しなの線」
信越本線妙高高原〜直江津間：えちごトキめき鉄道
　※路線名は「妙高はねうまライン」
北陸本線直江津〜市振間：えちごトキめき鉄道
　※路線名は「日本海ひすいライン」
北陸本線市振〜石動間：あいの風とやま鉄道
　※路線名未定
北陸本線石動〜金沢間：IRいしかわ鉄道株式会社
　※路線名未定

ということになります。
但し、あいの風とやま鉄道とIRいしかわ鉄道株式会社の境については富山県側の石動駅と石川県側の倶利伽羅駅のどちらにするかまだ未定とのことです。

だんだん並行在来線運営のための準備も進んできていますが、運営開始後の経営状況も先行きが厳しいことが予想されている上、各県ごとに第三セクター会社が運営に当たることが実際の運営に関して支障にならないのか、一抹の不安があります。
IGRいわて銀河鉄道と青い森鉄道は現時点ではうまくいっているようですが、会社が違うだけに何らかの問題を抱えているような気がしてなりません。
九州の肥薩おれんじ鉄道のように、熊本・鹿児島両県一体化した会社が運営に当たるなら命令系統もひとつですし運営もスムーズなような感じを受けるのですが、どうなんでしょうか。


話題は変わりますが、この北陸新幹線の列車名募集が始まりました。

『北陸新幹線の列車名を募集します』
　［ 5月28日 JR西日本のプレスリリース - こちら ］

締め切りは6月30日。
どんな列車名になるんでしょうね。


【6月8日 追記】
運営会社に続き、北陸新幹線の駅名も決定しました。

『北陸新幹線の新駅、名前決まる　富山・新潟の３駅 』
　［ 6月7日 朝日新聞の記事 - こちら ］

順番に並べると、

長野－飯山－上越妙高－糸魚川－黒部宇奈月温泉－富山－新高岡－金沢

となります。

新設される駅3つのうち、信越本線脇野田駅を移転し設置される上越妙高駅ですが、駅名については地元との議論が重ねられていました。
駅名は決まったものの、上越新幹線との混同や上越新幹線の地位低下などが懸念されています。

『なお残る混同問題　上越新幹線の減便化懸念も浮上 』
　［ 6月7日 産経新聞の記事 - こちら ］

また富山地方鉄道本線長屋～舌山間との交差付近に新設される黒部宇奈月温泉駅は、新幹線の駅名では1番長い駅名となります。
富山地方鉄道側にも新駅として設置されるようですね。

新高岡駅は城端線高岡駅と二塚駅の間に設置されます。
2012年3月の乗り鉄で城端線に乗ったとき、北陸新幹線が工事されている様子が見えました。

しかし新幹線が出来るだけで他の懸念も産まれる・・・何でもそうなのかも知れませんが、こういう公共工事って罪作りな気がしますね。

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